Storyあらすじ

恋と仕事、給料アップとストライキ、どうなるパジャマ工場!?

時は1954年。周囲の工場が次々と給料アップを果たす中、スリープタイト社のパジャマ工場でも労働組合が立ち上がっていた。

組合の中心はベイブ・ウィリアムス(北翔海莉)組合委員長プレッツ(上口耕平)。彼女達は時給7セント半の賃上げを求め、奮闘する毎日を送っている。
そんな中、社長ハスラー(佐山陽規)が雇った新工場長のシド・ソローキン(新納慎也)は若くてハンサム。女子社員の間では、お昼休みも右腕チャーリー(広瀬友祐)を連れて一生懸命働く彼の噂で持ちきりだった。
工場のタイムキーパー ハインズ(栗原英雄)は「もしや自分の恋人も…」と社長秘書である恋人グラディス(大塚千弘)の事が気がかりでしょうがない。シドの秘書メイベル(阿知波悟美)はそんなハインズを優しく諭し、新工場長は上手くやっていけるかと思えたのだが、反抗的な従業員との間でトラブル発生!駆けつけた労働組合と工場長、相対する立場のベイブとシドが運命的に出会う。

一目見た瞬間から惹かれあう二人だが、ベイブは自分の立場を優先するあまり、彼の誘いにつれない素振りをしてしまうのだった…。

相関図
ベイブ・ウィリアムス(北翔 海莉)
7セント半の賃上げのために闘う、パジャマ工場の労働組合員女性リーダー
シド・ソローキン(新納 慎也)
賃上げ闘争中のパジャマ工場に、新しくやってきた若くてハンサムな工場長
グラディス(大塚 千弘)
パジャマ工場の雇われ社長ハスラーの美人秘書
プレッツ(上口 耕平)
パジャマ工場の労働組合委員長でベイブと共に闘う同志
チャーリー(広瀬 友祐)
工場長シドが唯一心を許して話せる友達
メイベル(阿知波 悟美)
パジャマ工場の母親的存在。新しく赴任してきたシドの秘書
ハスラー(佐山 陽規)
パジャマ工場の雇われ社長。かなりの頑固者で、賃上げ要求への対応を先延ばしにしている
ハインズ(栗原 英雄)
美人すぎる恋人グラディスが浮気しないかいつも心配しており、グラディスを見張らずにはいられない、パジャマ工場のタイムキーパー

Introduction紹介

初演&再演でトニー賞受賞の快挙!

1954年に初演が上演されると1955年トニー賞ミュージカル部門(最優秀作品賞/助演女優賞/振付賞)受賞!
その後、1957年にジョン・レイドとドリス・デイ主演で映画化され、ミュージカル映画黄金期時代の傑作としてブロードウェイやウエストエンドでも度々再演されている。
2006年にはキャサリン・マーシャル演出振付、ビッグスター ハリー・コニック・ジュニアとブロードウェイを代表する女優ケリー・オハラがタッグを組み、ブロードウェイにてリバイバルし、2006年トニー賞ミュージカル部門(リバイバル賞/振付賞)受賞! 初演のみならず、再演でも受賞。
時代を超えて愛されるエポックメーキングな作品。

チェック!

2006年、ブロードウェイ。久方ぶりに再演された『パジャマゲーム』はチケット入手困難の大ヒットとなり、わずかな当日券を求め劇場には連日長蛇の列ができていた。
このとき工場長シド役を演じてブロードウェイ・デビューを飾ったのが人気ジャズ歌手のハリー・コニック・ジュニア。
『くたばれ! ヤンキース』で知られるリチャード・アドラー&ジュリー・ロスの楽曲を、その深い声で歌い上げる。――と、シドの心情が劇場を満たす。ロマンティックなひととき。
シドと対立しながら恋に落ちる労働組合活動家ベイブ役のケリー・オハラも歌唱力抜群。
意地を張りつつひかれ合う大人の恋模様がキュートに展開されてゆく。
振付家ボブ・フォッシーの出世作として名高い「Steam Heat」、タンゴの名曲「Hernando’s Hideaway」など楽しいナンバーもいっぱいのハッピーな作品

新感覚の『タイタニック』『グランドホテル』が日本でも好評を博した演出家トム・サザーランドによる今回の上演に期待は高まる。

文=藤本真由(舞台評論家)

Number楽曲

I’m Not At All in Love

ベイブと、パジャマ工場で一緒に働く女の子たちのキュートなナンバー。
「私はシドのことなんか全然好きじゃないわ」ときっぱり歌い切るベイブに、女の子たちが次々に入れるツッコミや合いの手もにぎやかに楽しい。

Hey There

ベイブに心ひかれるも彼女に相手にされず、この思いをあきらめようとシドが自分自身を諭すように歌う。前半は録音機に吹き込まれ、後半は録音した自分の声との掛け合い&デュエットとなる、凝った作りのナンバー。

Steam Heat

「パジャマゲーム」でミュージカルを初めて振り付けたボブ・フォッシー。「シカゴ」「キャバレー」で名高い彼が、その独自のスタイルで大いに注目を集めたダンス・ナンバー。
今回のニック・ウィンストンの振付にも期待!

The World Around Us

ブロードウェイ初演で短期間披露されていたナンバーが、ハリー・コニック・ジュニア主演の2006年リバイバル版で復活。
二人の恋は真実だと、シドがベイブへの思いを切々と歌い上げるロマンティックなラヴ・ソング。

Hey There (reprise)~If You Win, You Lose

一幕でシドが歌った「Hey There」は劇中二度リプライズされるが、ここではベイブが歌い、それからシドとのデュエットへと発展してゆく。二人の恋心が観客の心をくすぐらずにはおかない美しいシークエンス。

文=藤本真由(舞台評論家)

Review劇評

世界が注目するトム・サザーランド演出「パジャマゲーム」と直近作品の劇評

The Pajama Game(2008年)

ウエストエンドで最もウィットに富み、最も小粋で、最も心から楽しめる作品だ

What’s On Stage マイケル・コベニー

サザーランドは今この界隈で最も優秀な若手演出家として頭角を現しているが、この素晴らしい作品によってまたしてもそのことを証明したのだ

The Evening Standard フィオナ・マウントフォード

Death takes a holyday(2017年1月)

サザーランドの演出は魔法のようで、胸ポケットからドラマティックな美を作り出してしまう。いつ緊張感を掻き立て、いつ解き放つべきか理解しており、そのシーンを創りだすために俳優がイスと身体を使う様は美しくコントロールされている。

whatsonstage.com サラ・クロンプトン

Ragtime(2016年10月)

これほど上手く創られた『ラグタイム』を見た事がない。つまり、非の打ちどころがないんだ。

johnnyfox.co.uk ジョニーフォックス

トム・サザーランドはこの世界で最高の、視覚的と聴覚的ごちそうを作り上げたのだ。

thereviewshub.com スコット・マシューマン

Allegro(2016年8月)

まるで失われた宝石の魂を感じさせてくれる、慈しむべき心に響く作品。

Independent ポール・テイラー

大人数のアンサンブルキャストが嵐のように歌い踊る、この上なく洗練された作品を生み出す演出家トム・サザーランドを止めるものは何もない。

Evening Standard フィオナ・マウントフォード

グランドホテル(2016年4月、日本)

雑誌「月刊ミュージカル」2016年ミュージカル・ベスト10にて第5位受賞

減点する要素が見当たらないほどの完成度の高さ!

讀賣新聞 祐成秀樹

ナチスを予想させるGREEN版の結末を加えたトム・サザーランド演出の視点を評価したい

演劇評論家 横溝幸子

Grey Gardens(2016年1月)

洗練されていて、魅力的で、笑いを誘う、若干盛りだくさんだが、今急上昇している演出家トム・サザーランドのいつものやり口と持って生まれた才能で演出されている

Financial Times シエラ・ハンコック

TITANIC(2013年英国、2015年カナダ、2015年日本、2016年英国)

タイタニックはまさにセンセーションと言うべきであるように瞬く間にヒットとなり、タイムズ、ガーディアン、デイリー・テレグラフ、インディペンデント、オブザーバーやサンデーエクスプレスなどの主要な劇評すべてで4つ星を獲得し、全公演が100%売り切れとなった。観客が観劇後にすぐ2回目の予約を入れたのだ。マジック・ラジオはタイタニックを「2013年夏の最も入手困難なチケット」と称した。

Maury Yeston News 2013年英国版に向けて作曲家モーリー・イーストンより

Message応援メッセージ

トム作品出演キャストからのメッセージ!

加藤和樹(『タイタニック』2015年)

彼が一番大事にしているのは、思いのエネルギーが向く方向性。
方向性がはっきりしている分、歌も含めて、自分の感情もストレートにズドーンと出せたんですよね。

シルビア・グラブ(『タイタニック』2015年)

シンプルなのに見る側の想像力を掻き立てるスタイル。役者を作品の世界へと誘って感情を120%引き出す力。
トムと仕事ができたことは私の演劇人生の宝物です。

中川晃教(『グランドホテル』2016年)

同世代のトムとのクリエーションは刺激的。思い描いている色彩は独創的。
直感で始めた事も、俳優が舞台に存在し演じることによってリアルな作品世界になる。
これぞ、演出家トム・サザーランドマジック。

成河(『グランドホテル』2016年)

トムの柔らかな知性とピュアな好奇心は稽古場を僕達の想像の斜め上に押し上げてくれる!

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